トイレ問題とは

カテゴリ: 被災者支援

読み: といれもんだい

 トイレ問題とは、災害対策上は被災地の断水でトイレの水が流せないときの問題、避難所でのトイレ不足と断水で使いにくくなり、高齢者など要援護者が水分や食事をとらないことでトイレをがまんすることで生じる健康問題、また、大都市で帰宅困難者が大量に発生したときのトイレ不足問題などを言う。

 トイレそのものの確保と設置のほか、大量のし尿処理、衛生上の問題、備品確保から治安(女性・子どもの安心)など、対応すべき課題は多岐にわたり、人の“尊厳”にもかかわる大きな問題だと言える。

 対策としては、家庭では簡易トイレ・備品の備えが望ましい。地域(主に指定避難所)では、事前対策としてマニュアル策定や設営訓練が重要。簡易トイレの備蓄、備蓄場所、数量、設置方法の把握、いつ設置するか、想定される被災者数などを検討しておく。また実際にトイレが使用される場合の清掃・消毒などの維持・管理法、高齢者・要援護者対応、女性・子ども対応に配慮したルールづくりをしておく。

 帰宅困難者対策については、国の首都直下地震対策検討会議がシミュレーションした結果によると、都心部の公衆トイレで4~5時間待ちの長蛇の列ができるという(つまり、使えなくなる)。したがって国・都は帰宅困難者数を抑制する、「帰宅しない」を基本方針とすることとし、東京都は企業等にトイレ対策を含めた対策・備蓄を努力義務とする条例を2013年4月から施行している。

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