パンデミック警戒フェーズとは

カテゴリ: 新型インフルエンザ

読み: ぱんでみっく けいかいふぇーず

 パンデミック警戒フェーズとは、国連の世界保健機関(WHO)による新型インフルエンザに対する6フェーズ(段階)の警戒レベルを言う。
 WHOは、世界にパンデミックの脅威の深刻さと、事前の対策計画の必要について知らせるための指標として、6つのフェーズ(プラス終息期の2フェーズ)を用いている。なお、フェーズは世界的な視点でのもので、個別の国に対してのものではない。

 以下は各フェーズの説明となる。
●フェーズ1~2:トリなど動物の間の感染のみで、ヒトへの感染はない状態
●フェーズ3:ヒトへの新しい型の感染が確認されているが、ヒトからヒトへの感染は基本的にない状態
●フェーズ4:新型インフルエンザが発生したが、感染集団が小さく限られている状態
●フェーズ5:感染の大きな集団が見られ、大流行(パンデミック)発生のリスクが高まった状態
●フェーズ6:大流行(パンデミック)が発生し、一般社会で急速に感染が拡大している状態
 *終息期の2フェーズ
▼ポスト・ピーク:ピーク後の再流行の可能性が残る時期
▼ポスト・パンデミック:パンデミック後の常態=パンデミック間期

 なお、2009年春ごろから2010年3月にかけて世界的に流行した豚インフルエンザ(A/H1N1)では、WHOは2009年6月12日(日本時間)にフェーズ6を宣言、翌年2010年8月10日に「ポスト・パンデミック」への引き下げを決定し、世界的な大流行の終結を宣言している。
 結果的にこの新型インフルエンザは弱毒性で、他の季節性インフルエンザと大差ないレベルのインフルエンザで被害も比較的小さなものであったことから、WHOのフェーズ6宣言について批判もある。

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