女性の視点とは

カテゴリ: 被災者支援

読み: じょせいのしてん

 女性の視点とは、これまで男性中心であった災害対策の策定や避難所運営、復旧・復興にかかわる意思決定過程に、女性の視点、男女共同参画の視点を取り込むことを言う。

 具体的には、これまでの避難所運営では、女性のための更衣室やトイレ、洗濯物の干し場、授乳室・育児スペースがないなどプライバシー保護への配慮に欠けたり、避難所内でのセクハラ(のぞき、暴力、性犯罪)など深刻な問題について対応が甘いなどの批判があった。

 いっぽう避難所の女性には、高齢者や子どもの世話、炊き出しなど家庭的な労務負担が集中しがちだ。男性は避難の長期化とともに孤立化を深めがちが、女性はコミュニティとの関わりを早期に回復し、男性を支える立場になることが傾向としてある。このような男女の役割の違いを認め、活かせるところは活かすことが災害対策に求められる。

 ただし、気をつけなければならないことは、それぞれの役割を固定化してしまうことだ。避難所での炊事や掃除担当は単純に女性担当であってはならない。男女を問わずそれぞれの個性・多様性・能力が環境・状況に応じて発揮されてこそ男女共同参画となる。

 内閣府男女共同参画局は「男女共同参画の視点からの防災・復興の取組指針」を2013年5月中旬を目途にとりまとめる。地方防災会議に女性を登用、避難所運営役員の3割を女性になど、地方公共団体が取り組む際の指針となる基本的事項を、予防、応急、復旧・復興等の各段階で示す予定だ。

関連用語

仮設住宅 仮設住宅とは、自然災害によって住宅が全壊などの被害を受け、自力では住居を確保できない被災者に対して、行政が建設
救援物資 救援物資とは、自然災害の場合、被災地に対する支援活動の一環として送られる物資のことを言う。送る主体は、国や国の
義捐金 義捐金とは、災害の際に被災地・被災者に送られる支援の寄付。義援金とも書く(「援」は新聞協会による代用表記)。「捐
激甚災害指定 激甚災害指定とは、災害対策基本法に規定する「著しく激甚である災害」が発生し、被災者や被災地域に助成や財政援
災害弔慰金法 災害弔慰金法とは、自然災害で亡くなった人の遺族に対する弔慰金の支給、また、その災害によって一定程度の障害が
災害ボランティア 災害ボランティアとは、災害発生時および発生後に、被災地において復旧活動や復興活動を行うボランティアを言
災害ボランティアセンター 災害ボランティアセンターとは、災害時に被災地に設置される災害ボランティア活動を円滑に進めるため
J-anpi J-anpiとは、大規模災害時に通信キャリアや報道機関などが保有する安否情報を横断的にまとめて検索できるWebサイトで、P
手上げ方式 手上げ方式とは、災害時の要援護者避難支援計画などの策定のため要援護者登録制度を進めるときに、市町村が中心とな
トイレ問題 トイレ問題とは、災害対策上は被災地の断水でトイレの水が流せないときの問題、避難所でのトイレ不足と断水で使いに
被災者生活再建支援法 被災者生活再建支援法とは、自然災害によって多大な被害を受けた住人に対して、都道府県が拠出した基金を
被災証明 被災証明とは、災害によって被災したことの証明を言う。多くの場合は、家屋以外の被害に対して「被災証明」の呼び名が
復興住宅 復興住宅とは、災害で住宅を失い、自力での再建がむずかしい被災者向けに、国が補助して県や市町村が整備する低家賃賃
罹災証明 罹災証明とは、自然災害などにより住家や事業所などが破損した場合、その程度を被害認定基準に基づき判定し、証明する
ページのTOPへ

用語集一覧