想定地震とは

カテゴリ: 地震

読み: そうていじしん

 想定地震とは、防災対策を講じるうえで想定する地震、またはその地震像を言う。中央防災会議は、ある区域で繰り返し発生する地震で、発生が資料等で相当程度確認されていて、今後100年間程度でその発生確率・切迫性が高い地震(活断層型地震、海溝型地震)があることが知られていることから、そのなかで、発生すればマグニチュード(M)7~8クラスの大規模地震となり、経済・社会情勢に大きな影響を与えることが懸念される地震をとくに「想定地震」と呼び、その発生メカニズムや地震像・影響(被害想定)などを検討して防災対策を講じる対象地震としてきた。
 そうした想定地震には、東海地震(M8.0)、東南海・南海地震(M8.6)、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震(M7.6~8.6)、首都直下地震(M6.9~7.5)、中部圏・近畿圏直下地震(M6.9~8.0)などがある。

 いっぽう、東日本大震災を引き起こした2011年東北地方太平洋沖地震は、過去資料では確認できない広域の震源域・波源域を持ち、日本周辺では想定していなかったM9.0の規模で発生、また、想定を大きく超えた津波高を伴ったことを受けて、これまでの想定地震についても抜本的な見直しが迫られることになった。
 東北地方太平洋沖地震のような海溝型巨大地震は、日本海溝だけでなく、千島海溝、相模トラフ、駿河トラフ、南海トラフ、琉球海溝と、日本列島のほぼ全域で起こる可能性があるところから、今後、想定地震について、あらゆる可能性を考慮した最大クラスの巨大地震モデルを構築していくことが新たな課題となっている。
 これを踏まえて中央防災会議では現在、南海トラフの巨大地震および首都直下地震を改めて想定地震として位置づけ、被害想定等の見直しを行っている(2013年6月1日現在)。

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