放射能汚染水漏れ問題とは

カテゴリ: 原子力災害

読み: ほうしゃのうおせんすいもれもんだい

放射能汚染水漏れ問題とは、東京電力福島第1原発1~4号機の一帯で放射性物質に汚染された水が地面や海に漏れている問題を言う。

 事故後、福島原発には放射能に汚染された膨大な量の水が生じたが、その汚染水を貯めていた地下貯水槽から2013年4月、100トンを超える汚染水が漏れ出していることがわかった。7月には汚染された地下水が海に流出していることも判明。このため貯水槽を廃止して汚染水はタンクに移送されたが、同年8月に今度はタンクから約300トンの汚染水が漏れていることが発覚、漏れた放射性物質は数十兆ベクレルに上ると見積もられた。

 原子力規制委員会は8月28日、国際原子力事象評価尺度(INES)に基づく評価を「レベル3」(「重大な異常事象」)と認定し、国際原子力機関(IAEA)に報告した(2013年9月30日現在)。
 この事態に、政府は470億円の国費を投入し対策を進めることを決定。汚染された原子炉建屋の周囲に氷の壁(凍土壁)をつくって地下水の流入を防ぐほか、汚染水に含まれる放射性物質を処理する装置も増強するとしている。

 ちなみに、2020年夏季オリンピックとパラリンピックの開催地を決める国際オリンピック委員会(IOC)会議プレゼンテーションで、安倍晋三首相が9月8日、福島第1原発汚染水漏れの問題について「状況はコントロールされている」と発言し、論議を呼んだ。

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