火災からの避難とは

カテゴリ: 火災

読み: かさいからのひなん

 火災には、いつどんな状況で遭遇するかわからない。重要なことは、日常、火災が起こった場合に危険な場所はできるだけ避け、また、そのような場所に身を置く場合でも、もし火災が起こったらどう避難するかをイメージしておくことで、非常時の冷静な判断、落ち着いた安全行動がとりやすくなる。

 例えば、飲食店を選ぶとき、地下や階上への出入口階段が狭い、入口が狭く奥まった席が多数あるなど、危険と思われる施設はできるだけ避けることを習慣づけたい。やむを得ず利用の際はまず、非常口や避難階段、消火器の位置も確認したい。
 ホテルなど宿泊施設では、到着したら必ず部屋からの避難経路を確認、それも廊下(避難経路)の非常口まで実際に歩いて確認しよう。

 地下街では、パニックに巻き込まれないことがポイントになる。壁側に身を寄せて煙を避ける。地下街の場合、地上への出口(階段)は60mごとに設けられている。煙で前が見えなくても、あわてずに壁沿いに一方向に進めば必ず地上への出口階段があるので、そこから地上へ脱出する。
 なお、避難経路にある防火シャッターが降りてきても閉じ込められることはないので、あわてない。必ず横に通り抜けできる避難扉があるので、そこから落ち着いて通り抜けよう。
 地下街商店会などの火災・地震に備えた防災訓練は、平時にしっかり実施されているので、係員の指示に従うことも重要である。

 自分が勤めるオフィスビルでは、自室から出火したら窓やドアを閉めて(燃焼のもととなる空気を遮断)、ほかの部屋へ類焼しないようにして逃げる。
 一般的にビル火災では、上の階からの出火では階段を使って下へ逃げる。下の階からの出火ではできるだけ早く外階段で逃げる。下の階からの炎・煙で逃げられなければ、屋上に出て、冷静に風上側を見つけて救助を待つ。

 なお、ビル火災での階段避難の場合、煙が充満する階段は煙と熱、有毒ガスの煙突となっている可能性があるので要注意。また、パニックになると呼吸が荒く早くなって煙・有毒ガス(とくに一酸化炭素中毒)を多く吸うおそれがあるので、できるだけ冷静に行動して深い呼吸を避けたい。

 このように日常生活のいろいろな場面で、いま火災や地震などが起こったらどう身の安全を確保するかをイメージトレーニングしておくことで、いざというときに、より冷静な判断・行動につなげることができる。

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