リコール

中国のサンゴ密漁船 停船命令を無視して逃走 水産庁が拿捕 長崎沖

 水産庁は8月5日までに、長崎県沖の排他的経済水域(FEZ)を航行していた中国のサンゴ密漁船を拿捕したと発表した。立ち入り検査を拒否して逃走した漁船内に、漁業監督官が乗り込んだときのようすを記録した写真を公開した。


 サンゴ密漁をめぐっては、2014年、小笠原諸島や伊豆諸島周辺の日本の領海と排他的経済水域内で多くの中国漁船が確認され、政府は同11月、外国人による無許可操業を取り締まる法律を改正。領海やFEZ内での外国人の密漁に対して罰金や釈放金を大幅にアップするなど対策を強化していた。


 こうしたなか、水産庁の漁業取締船が先月31日、長崎県五島市沖の女島灯台から約70キロ沖で、航行中の中国籍のサンゴ漁船「ミンリエンユィユン60420」(自称)を発見。立ち入り検査を受けるよう停船指示を出したが、逃走したため拿捕した。


 密漁船は、中国・福建省連江港に所属する300トンのサンゴ船で、拿捕時には陳裕東船長を含む10名の船員が乗船していた。今月1日には釈放の担保金を支払うという書類が提出されたことから、即日釈放したという。


 水産庁が公開した立ち入り検査時の船内の写真には、サンゴ漁に使う大量の網が写し出されている。


 日本近海で採れる宝石サンゴは、中国の富裕層の間で人気が高く、価格が急上昇している。赤やピンク色をしたサンゴのうち、最も高価なものが赤サンゴで、1キロあたりの平均単価は50万以上に跳ね上がっているという。

あなたにオススメの記事