歴史
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77万年前に地磁気逆転の証拠発見 地球史に「千葉期」登場?

 千葉県市原市の養老川沿いで確認された、火山灰が含まれる地層を分析した結果、最後の地球の磁場逆転が、従来の定説より1万年以上遅い「約77万年前」に起ったことを国立極地研究所などのグループが発見したことで、地球の歴史を区分する地質年代に「千葉期(チバセクション)」が生まれる可能性が高まってきた。


 この研究は、国立極地研究所の菅沼悠介助教や茨城大学などの共同グループによるもの。


 地球を大きな磁石に見立てた場合、地磁気のN極とS極の向きが過去に何度も逆転を繰り返してきたことが明らかになっている。従来、最後に起った地磁気の逆転は「78万1000年前」とされていた。


 研究グループが養老川岸の地層から見つかった「白尾火山灰」と呼ばれる火山灰層から取り出した鉱物を分析したところ、地球磁場の逆転を示す証拠を発見。測定の結果、地球最後の磁場逆転は、定説より約1万年遅い「約77万年前」であることが明らかになり、今年5月に研究論文を発表した。


 国立極地研究所によると、この発見によって、恐竜が絶滅した、約6600万年前の白亜紀から古第三紀などの境界となる年代が修正される可能性が出てきた。


 また、養老川岸の地層「千葉期」が2016年夏に南アフリカで開かれる万国地質学会議で、第四紀更新世前期と中期の境界となる“国際標準模式地”に選ばれれば「千葉期」という時代が地球上の歴史に名を刻むことになる。


 国際標準模式地には市原市のほか、イタリア南部の2カ所が候補に挙がっており、市原市が選ばれれば、地層表面に「ゴールデンスパイク」と呼ばれる金色の鋲が打ちこまれる見通しだ。