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土砂崩れの監視に 土の水分量を常時測定できるセンサー開発

 半導体・電子部品メーカーのロームは、土の中に直接埋め込んで無線通信と組み合わせることで、土壌に含まれる水分量や温度をリアルタイムで測定し、土砂崩れなどの災害を監視できる世界初のセンサーを開発したと発表した。


 この土壌センサーは、ロームのグループ企業のラピスセミコンダクタと静岡大学の二川雅登准教授が共同開発したもので、水分量と温度、酸性度(pH値)を測定できる機能を半導体素子に組み込んだもの。


 体温計程度の大きさで、センサー部分を土の中に埋め込むと、無線通信と組み合わせることで測定した土壌環境がリアルタイムで示される。住宅地のそばの斜面や、田畑に複数埋め込むことで、土砂災害の予測や、農業にも利用できる。


 従来の土壌検査では、畑や土壌から採取したサンプルを研究施設に持ち帰って分析するため、時間がかかるうえ、数メートルごとや気象条件によって大きく変化する土壌環境のリアルタイム計測は不可能だった。


 土壌の酸性度や水分量を適切に保てば、農作物の生産性向上にもつながるうえ、防災分野では土砂の水分量から土砂崩れを予知したり、災害警報の発表や解除する時期を見極めることにもつながるという。


 ロームは7日から東京・幕張メッセで開かれるIT・エレクトロニクス展「CEATEC JAPAN」で試作機を展示し、実証実験を経て、2017年の発売を目指すとしている。

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