生物
Loading

「歩く魚」や「くしゃみザル」…ヒマラヤで新種の生物211種発見

 世界最高峰のエベレストをはじめ、8000メートル級の山々をいただくヒマラヤ山脈東部で、雨が降るたびくしゃみするサルや、陸に上がっても最大4日間生きられる「歩く魚」など、新種の野生生物211種類が発見されたと、世界自然保護基金(WWF)が発表した。


 WWFは5日、ネパール、ブータン、インド北東部を含めたヒマラヤ山脈東部を中心とした地域で、2009年から2014年までの5年間に発見された新種の野生生物をまとめた報告書を発表した。「アジアのワンダーランド」と呼ばれるこれらの地域では、1998年以降、これまでに500を超える野生生物が発見されており、いまもなお新種が発見され続けている。


 今回WWFが発表した211種の内訳は、133種類が植物、39種類が昆虫を含めた無脊椎動物、26種類が魚類で占められていて、このほかにも両生類やほ乳類、鳥類などが見つかった。

 
 このうちWWFが「Walking snakehead fish(蛇の頭を持つ歩く魚)」と名付けた魚は、最大で4日間、水から出ても呼吸することができ、湿った地面の上を最長で400メートル、蛇のように移動することができるという淡水魚でインドの西ベンガル地方で見つかった。

 

 同じくインドでは、体の色は地味ながらも、トルコ石のような鮮やかな水色の目を持つカエルも発見された。


 また、ミャンマー北部の森林では2010年、鼻の穴しかないように見えるサルが見つかった。ピンク色がかった白い顔以外、全身が黒い毛におおわれたこのサルは、雨が降って鼻に水が入るとくしゃみが止まらなくなるので、雨の日には鼻に水が入らないように、膝を抱えて頭を隠している姿が目撃されたという。

 
 これらの野生生物は、生息地周辺でのみ生きられる固有種で、なかには個体数が少なく、絶滅の危機が懸念されている種も多い。背景には地球温暖化や、人口増加にともなう森林伐採や過剰な放牧、鉱山開発など環境の変化があり、WWFは貴重な野生生物がさらされている脅威について警告を発している。

 あなたにオススメの記事