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オゾンホール 今年最大に 過去5年間で最も広がる NASA

 米航空宇宙局(NASA)は8日、南半球の上空を覆うオゾン量が今月に入って最も少なくなり、オゾンホールの面積が最大になったことを明らかにした。例年ならば9月中旬過ぎにピークを迎えるオゾンホールの広がりが、今年は一カ月程度遅れたことで、研究者が分析を急いでいる。


 南極の昭和基地上空を覆うオゾン層は、例年南半球の冬から春にあたる8月から9月にかけて発生し、9月中旬ごろに急速に発達し、年末にかけて消滅する。


 大気中のオゾンの全量を示す「オゾン濃度」は、国際基準である「D.U.(ドブソン単位)」で示され、気象庁では「220D.U.」以下となる領域をオゾンホールの広がりの目安としている。


 NASAや米海洋大気庁(NOAA)は衛星による観測の結果、今年のオゾンホールは「10月4日」に約2700万平米キロまで広がり、大気中のオゾン濃度は「101D.U.」まで減少したと発表した。

 

 これは過去5年間で、オゾンホールの大きさとしては最も大きく、オゾン濃度では「2011年10月8日」に観測された記録に次いで2番目に少ない結果となった。


 地上から約10~50キロ上空の成層圏に存在しているオゾン層は、太陽からの有害な紫外線を吸収し、地上の生態系を保護する機能を果たしている。1970年代以降、人工的に作り出されたフロンなどの破壊物質によって高度40キロ付近のオゾン層の破壊が進み、1980年代半ば、国際的にフロンの規制が強化されることとなった。

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