健康問題
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「喫煙者は老けやすい」…血液中の老化遺伝子が増加 大阪大

 タバコが動脈硬化や内臓脂肪の増加と関係することは知られているが、大阪大学の研究グループは、喫煙習慣によって皮膚のシワや骨粗しょう症などの老化が早まることを、血液中の老化遺伝子の分析を通じて世界で初めて証明した。


 喫煙者の平均寿命は、非喫煙者と比べて平均して10年以上短く、喫煙が老化を促進する一因と言われている。しかし、喫煙と老化の因果関係について、これまでの研究では裏付けが無かった。


 大阪大の瀧原圭子教授らの研究グループは、喫煙者と非喫煙者を対象に、老化遺伝子として知られる「αクロトー」の血液中の濃度を比較。その結果、喫煙によって血液中の老化遺伝子の濃度が増えることが明らかになった。


 さらに、傷の治療や血管の再生など代謝に関係する細胞増殖因子「FGF-21」の血中濃度も、喫煙者は非喫煙者より高く、代謝異常を起こしていることが示された。

 
 瀧原教授は「抗炎症作用がある遺伝子αクロトーは、喫煙のストレスで弱体化している可能性がある。今後は、老化がどの程度進んでいるか、加齢性疾患が発症するリスクを予測する指標として、血液中のクロトーが利用できるかもしれない」と話している。

 
 なおこの研究成果は、英科学誌「ネイチャー」の姉妹誌「Scientific Reports」電子版に掲載された。

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