原子力

北朝鮮原子炉 今年半ばには始動可能 安全性懸念

 米国の研究機関SAIS(ジョンズホプキンス大学ポール・H・ニッツェ高等国際関係大学院)は1日、北朝鮮が、寧辺(ヨンビョン)の核施設で建設している民間電力用軽水炉について、「核燃料が使用可能な状態であれば、2013年半ばまでに試運転を開始できる」との分析結果を発表した。

 

 この報告は、最新の衛星画像から分析したもので、原子炉建屋外部の工事がほぼ完成していることなどから、すでに原子炉内部の工事は終了していると推測している。

 

 また、寧辺(ヨンビョン)の核施設では、これまで低濃縮ウランの生成を行なっていると考えられることから、もしこの核燃料製造過程が成功しているとすれば、数ヶ月以内に原子炉の通常運転に先立つ試運転期間に入ることができるとしている。

 

 一方で、この分析では、「北朝鮮は、軽水炉について設計、エンジニアリング、製造技術、運用の経験を欠いているので、重大な安全上の懸念を引き起こす事態に陥るかもしれない」と北朝鮮が民間電力用軽水炉を運用することに重大な懸念を示している。

 

 さらに分析では「福島第一原発の事故は、良好に設計、構築、検証されたプラントですら、自然災害のような予期できない事態に対応できる能力を明らかにしなければいけないことを示している。北朝鮮がそうした事態に対応できるかどうかは定かではない」としている。

 

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