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火星探査機「インサイト」来年3月の打ち上げを中止 NASA

 米航空宇宙局(NASA)は23日、来年3月に予定していた火星探査機「インサイト」の打ち上げ計画を延期すると発表した。


 「インサイト」は火星の表面を掘削して、マントルや地殻など地下の内部構造を探査し、火星や地球が形成された進化の歴史を調べるために立ち上げられた計画だ。


 NASAによると、仏国立宇宙研究センター(CNES)などが設計開発した地震計の耐震性を調べる検証実験で問題が見つかったという。地震計は高精度の観測のために真空状態を保つ必要があるが、氷点下45℃での性能実験で真空状態が維持できなかったことから、厳しい火星の環境下では測定に耐えられないと判断された。


 このためNASAは、来年3月4日から30日までに予定していた打ち上げの延期を決定。次の打ち上げについては、火星と地球の軌道の関係から、早くても2018年5月ごろになるだろうとみて、対応策や具体的な打ち上げ時期の検討に入った。


 NASAの火星探査計画をめぐっては、1975年に米国が打ち上げたバイキング1号が、表面の映像を地球に送信して以来、約40年の実績がある。現在は探査機オデッセイやオービターなどが、火星を周回する軌道から観測を続けているほか、2004年に火星表面に着陸した探査車オポチュニティが走行を続けている。


 2014年9月に周回軌道に到達した探査機「メイブン」は、NASAが2030年代に目指している有人火星飛行のために、火星の大気中の成分の観測を続けている。

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