感染症
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蚊が媒介のジカウイルス 中南米で流行 ブラジルは小頭症も…

 世界保健機構(WHO)や厚生労働省検疫所によると、秋から年末にかけて、中央アメリカから南米北部にかけて、蚊が媒介する「ジカウイルス」に感染する患者が相次いでいる。このうちブラジル東北部では新生児の間で「小頭症」の患者が急増しており、12月22日時点で死者40人を含む2782人の感染が確認されていて、現地保健省では、ジカウイルスとの関連が高いとみて警戒を呼びかけている。


 ブラジル保健省によると、同国では12月22日時点で北東部のペルナンブーコ州やパライバ州を中心に2782人の「小頭症」の患者が確認されていて、このうち40人が死亡した。


 小頭症とは、新生児の頭部が通常よりも小さく、知能の発達に遅れなどが生じる奇形とされていて、妊婦が妊娠中にヘルペスなどの一般的なウイルスや風疹に感染したり、薬剤の影響などにより、胎児が小頭症にかかるリスクが高くなる。


 ブラジル保健省では中南米を中心に秋口から流行している「ジカウイルス」との関連性が高いとみて、緊急事態を宣言し、防疫体制の強化を指示するとともに、ジカウイルスの流行地域に住んでいる妊婦に注意喚起を呼びかけている。


 WHOによると「ジカウイルス」は12月20日の週までに、ブラジルをはじめ、チリやコロンビア、パナマやホンジュラスなど13カ国で流行が報告されている。このウイルスは、デング熱やウエストナイル熱と同じ蚊やダニを媒介し、感染すると発熱や関節痛、結膜の充血、発疹などの症状が現れ、4~7日間症状が続く。


 治療法やワクチンは無く、過去に仏領ポリネシアで大流行した際には、筋肉に力が入らなくなるギラン・バレー症候群を合併したケースも報告されている。


 WHOや厚労省では現在、これら流行地域への渡航を推奨していない。

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