火山

十勝岳 活動期への前兆?塩化物イオン濃度上昇

 北海道立研究機構・地質研究所によると、同研究所が観測している十勝岳周辺の温泉などの塩化物イオン濃度が2011年から上昇傾向を見せており、今後数年のスパンで十勝岳が活動期に入るのではないかと分析している。

 

 同研究所では、86年から十勝岳周辺の火山ガスや温泉成分について観測を行なっているが、2011年ごろから、火山ガスと関係がある塩化物イオンの濃度が上昇しているとのこと。

 

 また同研究所では、温泉中の酸素について同位体比率の測定を行なっているが、昨年末から、今までより地下の深い場所から地下水が湧き上っていることを示す同位体比率の変化が見られている。

 

 これらのデータはいずれも、マグマなどの活動が地下で活発化していることを示唆するもので、1988年〜1989年に十勝岳が噴火した前後にも塩化物イオン濃度の上昇が観測されている。

 

 十勝岳は前回の大きな噴火からすでに24年が経過していることもあり、同研究所では、これらのデータは直近の噴火を示しているものではないが、今後数年間というスパンで見ると、十勝岳は活動期に入る可能性が高いとの見方を示している。

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