感染症
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中南米のジカ熱 ブラジルでは小頭症3530人 厚労省が注意喚起

 昨年夏以降、中南米を中心に流行している「ジカ熱」について、厚生労働省は21日、流行国への渡航への注意を呼びかけるとともに、全国の検疫所に情報提供を求める通知を行った。


 「ジカ熱」は、デング熱と同じように蚊が媒介する「ジカウイルス」によって感染し、昨年夏以降、ブラジルやエルサルバドルなど中南米を中心に大流行している。


 ブラジル保健省は昨年11月、妊娠中に感染した母親の羊水と、出産後間もなく小頭症で死亡した新生児の血液からジカウイルスが検出されたと報告し、ジカ熱と小頭症との関連を指摘。同国では今年1月までに、3530人の小頭症症例が報告されているほか、エルサルバドルでも流行にともなって、筋肉に力が入らなくなる「ギラン・バレー症候群」を合併した症例が報告されている。


 米疾病予防管理センター(CDC)は今月15日、妊娠中の感染について、より詳細な調査結果が得られるまでは妊婦の渡航を控えるよう警告を発表した。


 ブラジルでは今年8月、リオ・デ・ジャネイロでオリンピック・パラリンピック大会が開催され、渡航客も多いと見込まれることから、日本の厚生労働省は21日、今後、渡航予定のある人に対し、現地での予防対策に努めるとともに、妊婦にはできるだけ渡航を控えるよう注意喚起を行った。

 

 現時点で国内での感染は確認されていないが、厚労省は地方自治体や保健所に対し、感染が疑われる患者の受診について速やかな情報提供を求めるとともに、全国の検疫所にも水際対策を指示した。


 ジカ熱に感染すると、発熱のほか、関節痛や筋肉痛、結膜の充血、発疹などの症状が現れ、3日~12日ほど続く。