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「うつ病ブログ」の社労士 厚労省が3カ月の業務停止を検討 愛知

 

 企業の労務管理や社会保障問題を指導する愛知県の社会保険労務士の男性が、ブログに「問題のある社員をうつ病にして解雇する方法」について文章を掲載していたとして、厚生労働省は4日、愛知労働局で聴聞を行い、3カ月の業務停止処分とする方針を伝えた。


 このブログは、愛知県清須市の社労士事務所の代表を務める木全美千男(きまたみちお)氏が「すご腕社労士の首切りブログ~モンスター社員解雇のノウハウをご紹介!!」と題して事務所のホームページに掲載していたもの。


 問題の文章は昨年11月24日に、就業中に喫煙したり、遅刻するなどの問題がある社員を「うつ病にして会社から追放したい」という質問に答える形で、「理由をでっち上げて社員を降格減給し、経済的にダメージを与える」「万が一本人が自殺したとしても、うつ病の原因と死亡の結果の因果関係を否定する証拠を作れ」といった具体的に指示したほか、「モンスター社員に精神的打撃を与えることが楽しくなりますよ」などと書かれていた。


 ブログは掲載直後から〝炎上"し、愛知県社会保険労務士会は「社労士の信頼を失墜させた」として3年間の会員権停止処分と退会を勧告。昨年12月には日本労働弁護団や雇用問題に取り組むNPO団体「posse」などの団体が懲戒処分を求めるとともに、社労士全体への監督責任を果たすよう、厚労省に要請していた。


 厚労省は4日に開いた聴聞で、問題の文章を含む昨年7月~12月にかけてのブログについて「労働者への違法な権利侵害をそそのかす内容」と指摘し、社労士法で禁じている「重大な非行」に当たると判断した。


 木全氏は「文章は刺激的だったが、うつ病に罹患させるつもりはなかった」として、業務停止でなく、懲戒処分のなかで最も軽い「戒告」にとどめるよう求めた。厚労省は本人の釈明を踏まえて今月中にも処分を決定する方針。

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