宇宙
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銀河合体! 星が誕生する爆発風をとらえた すばる望遠鏡

 ハワイのすばる望遠鏡による観測で、銀河同士が合体して星が爆発的に誕生する「スターバースト」の瞬間がとらえられた。広島大学や国立天文台などが発表した画像には、爆発に伴って銀河から吹き出す激しい風の動きが赤いガスとなって写っている。

 

 星の爆発的な誕生を意味する「スターバースト」は、地球がある天の川銀河系では一年に太陽が一つ生まれる程度のペースだが、なかには銀河系の100倍から1000倍のペースで激しく星が生まれている銀河も存在するという。

 

 広島大や国立天文台などの研究チームは、へびつかい座の方向に約3億5000万光年離れた宇宙にある「NGC6240」という銀河で、銀河同士の合体で大量のガスが銀河の外に吹き飛ばされる現象(銀河風)を撮影することに成功した。

 

 銀河風によって広がったガスの範囲は、30万光年にも及んでいて、すばる望遠鏡の高性能なカメラで観測データを解析した結果、NGC6240は過去に少なくとも3回の激しいバーストを起こしており、最も古いバーストは今から約8000万年前に起きていることが判明した。

 

 この銀河の合体が始まったのは約10億年前と考えられているため、研究チームは「合体がかなり進んだ段階で、突然星が爆発的に誕生するようになった可能性がある」と指摘している。

 

 なおこの研究成果は、米天文学会の天体物理学専門誌「アストロフィジカル・ジャーナル」に近く掲載される予定。