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不正薬物 税関での摘発件数は過去最多 訪日外国人増加で増えるおそれ

 昨年1年間に全国の税関が空港や港湾などで摘発した覚せい剤などの不正薬物事件は、前年の5倍近い1896件で過去最多だったと財務省が29日までに発表した。このうち、昨年4月に関税法の改正で摘発対象に加わった危険ドラッグが全体の8割を占め、押収した不正薬物は通常使用量で約1500万回分に相当するという。

 

 財務省によると、昨年1年間に押収した不正薬物の量は前年比18%減の約519キロで、5年連続して500キロを超えた。このうち、最も多いのが覚せい剤で押収量は422キロ、摘発件数は83件と、いずれも前の年に比べると減少した。

 

 一方、昨年4月の関税法改正で、危険ドラッグが「輸入してはならない貨物」に追加されたことから、危険ドラッグの摘発件数は全体の8割の1462件、押収量は約37キロにのぼった。

 

 危険ドラッグのうち、最も多いのが「RUSH(ラッシュ)」などの商品名で販売されている小瓶入りの液体「亜硝酸イソブチル」で、1285件と全体の9割を占める。米国生まれの「ラッシュ」は、気化したものを吸引すると、性行為の際に快感を増大させる効果があると言われていて、一度の摘発で72本押収されたこともあった。

 

 また、密輸先は中国が最も多く1130件、次いで英国やチェコが続く。密輸の手口では、国際郵便物を利用するケースが1442件と全体の99%を占めた。

 

 財務省は訪日外国人の増加が密輸拡大につながるおそれもあるとみており、「取り締まり体制を強化したい」と話している。

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