歴史

防災歳時記5月23日 観測史上最大規模の巨大地震と津波

 今から53年前、1960年5月22日午後3時11分(現地時間)に有史以来、観測史上最大規模M9.5の巨大地震がチリ中部の海底で発生した。

 

 巨大地震が作り出した津波は22時間後に1万8000キロ離れた日本に到達して、三陸地方などを中心に死者・行方不明者142人・負傷者855人という大災害を引き起こした。

 

 巨大地震が引き起こしたのは津波だけでなない。地震発生から38時間後、チリ南部のコルドン・カウジェ山が大噴火。それ以降、チリの火山が次々に噴火を始めた。

 

 20世紀に入って、M9以上の地震は、このチリ地震の他にカムチャッカ地震(1952年 M9.0)、アラスカ地震(1964年 M9.2)、スマトラ沖地震(M9.1 - 9.3)、東日本大震災(2011年 M9.0)の合計5回しかない。

 

 スマトラ沖地震以外はすべての地震が環太平洋のプレート沈み込み地帯で発生している。

 

 そして、東日本大震災を除く他の4回はもれなく地震の後に火山の大噴火というおまけがついてきている。

 

これが現在、富士山噴火が研究者たちの間で危惧される大きな理由だ。

 東日本大震災から4日後、2011年3月15日の午後10時31分。富士山直下を震源とするM6.4 最大震度6強の余震が発生した。この時、火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長は、「ああ、これで富士山がついに噴火するんだな、と思った」と後に述懐していた。

 

 21日にチリ南部の太平洋沖でM6.8の地震が発生した。そして19日深夜からカムチャッカ半島東岸沖ではM4〜M6クラスの群発地震が続いており、火山の噴火活動も活発化している。

 

 超巨大地震を生んだ環太平洋の、余りありがたくない『地震・噴火の常連客たち』がいささか騒がしい昨今、気もそぞろで仕事に身が入らないのはそのせいだと言いつのるのはただの言い訳か。

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