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最大の懸念は新型コロナウイルス WHO総会閉幕

 27日スイス・ジュネーブで開かれていた世界保健機関(WHO)総会は閉幕し、マーガレット・チャン事務局長は、閉会演説で「世界の状況を見ると、最大の懸念は新型コロナウイルス」と述べ、中東諸国で感染例が増えている新型コロナウイルス感染症に対する警戒感を改めて表明した。

 

 同演説でチャン事務局長は「(新型コロナウイルスの)潜在的脅威の規模を考えると、我々はこのウイルスについて知らな過ぎる。我々が理解するより早く発生する新しい疾患を完全にコントロールすることはできない」と述べ、新型コロナウイルス感染症が、中東諸国だけでなく世界全体に対する脅威であることを訴えた。

 

 新型コロナウイルス感染症は、サウジアラビアを始めカタールなど中東諸国で発症例が増えているが、旅行者により英国、フランス、チュニジアなどにも発症例が拡大しており、先週「MERS」(中東コロナウイルス)と命名された。

 

 23日現在、新型コロナウイルス感染症の確定患者は世界で44人、うち22人が死亡している。

 

 新型コロナウイルスは、2002〜2003年に世界的流行(パンデミック)が発生した「重症急性呼吸器症候群」(SARS)と近い種類のウイルスで、肺炎など重篤な呼吸器症状をともなう。
 
 このウイルスは2012年秋ごろからサウジアラビアやカタールなどの中東地域で感染例が確認され始め、「コウモリ由来の感染症」などとの推測もあるが、現在のところ感染経路、治療法などはまったく分かっていない。

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