地震

南海トラフ地震予測は困難 中央防災会議最終報告

 中央防災会議の作業部会は28日、南海トラフ巨大地震について確度の高い予測は極めて困難とする調査部会の見解を盛り込んだ最終報告を発表した。

 

 この最終報告では、調査部会の報告として、「地震の規模や発生時期の予測は不確実性を伴い、直前の前駆すべりを捉え、地震の発生を予測するという手法により、確度高く予測することは、一般的に困難」とし、地震予測は今後とも研究を進める必要があるが、南海トラフ巨大地震については、予測が困難という現状を踏まえて新たな防災体制のあり方を議論すべきとしている。

 

 これまで東海地震については、監視体制が整備され地震発生直前の予知の可能性がある唯一の地震とされてきたが、予測に伴う不確実性(前駆すべりが発生しないケースもありうるなど)や南海トラフ地震の多様性などを考慮すると、仮に前兆現象が検知されたとしても、閣議にかけ警戒宣言を発令するといった、いわば「単線的な」これまでの考え方に対応可能な確度での予測は難しいとの認識を示している。

 

 また一方で、調査部会報告では、地震予測に対する国際的な認識と取り組みについても触れており、国際的な認識として予測には確率が用いられるべきとの見解が表明されていることや、電磁気学的な予測研究についても、「国際測地学・地球物理学連合(IUGG)のワーキンググループを中心に国際的な研究が進められており、統計的に有意な結果が得られているものの、発生場所及び規模の予測に不確実性がある」などとしている。

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