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震災廃棄物を99%リサイクル 清水建設が新技術開発

   清水建設(東京都中央区)は、産業廃棄物処理業の恵和興業(仙台市)と共同で、震災がれきの処理過程で生じる廃棄物から、資材として再利用できる砕石を製造する技術を開発した。宮城県南三陸町の処理施設で実用化したところ、廃棄物のリサイクル率は99%に達したという。

 

   同社によると、東日本大震災の津波などで生じたがれきの処理過程では、陶器片やガラスといった不燃混合物、焼却灰などが大量に発生。再利用が難しいため多くはゴミとして廃棄され、リサイクル率の向上が課題となっていた。


   そこで、同社は東北大の高橋弘教授の技術指導の下、恵和興業のリサイクル技術を改良。分別済みの不燃混合物と焼却灰を6ミリ以下に粉砕し、有害物質を溶け出さないようにする溶剤やセメント、水と配合。特殊ミキサーで混ぜ合わせ、砕石を生成することに成功した。


   同社の参加するJV(企業共同体)が運営する南三陸町の処理施設に導入したところ、リサイクル率は80%から99%に向上。砕石は、地盤をかさ上げする盛土材や、道路の基盤材など幅広く活用でき、同施設で今後14万トン製造するという。


   同社は「東北では復興計画が目白押しで、資材不足は深刻な問題。新技術は、環境負荷の低減や工事採算の改善のみならず、復興事業にも大きく貢献できる」としている。

 

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