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熊本地震:布田川断層帯「縦ずれと横ずれ 2本並走していた!」国内初

 熊本地震を引き起こした「布田川断層帯」について、東北大学の研究チームは、現地調査の結果、斜めにずれた地下の断層が、地表で二つに分かれて縦ずれと横ずれの断層が並走する構造になっていたと突き止めた。海外では前例があるが、国内で確認されたのは初めての可能性が高いという。

 

 東北大・災害科学国際研究所の遠田晋次教授らのチームは、4月22日〜25日にかけて実施した現地調査で、マグニチュード(M)7.3の本震が発生した16日に、地盤が激しく動いた御船町から南阿蘇村までの区間を調べた。

 

 その結果、阿蘇外輪山の一部で、西原村と南阿蘇村にまたがる標高1095メートルの俵山の麓に、約2キロ以上にわたって連続する正断層を発見した。

 

 一方で、この正断層から2キロほど離れた大切畑ダムでは、右横ずれ断層が走っているのを確認。東北東−西南西方向に延びる二本の断層が、並走していることがわかった。

 

 気象庁による当初の解析でM7.3の本震は、断層が横にずれたことで引き起こされたと考えられてきた。しかし、俵山で縦にずれる正断層が発見されたことで、研究チームは「地震の強大なエネルギーによって、地下から地表に向かって断層が分岐し、それぞれが別々に地表に現れ、横ずれと縦ずれに分かれた」と推測している。

 

 これは、「スリップ・パーティショニング」と言われる断層の動きで、海外では複数の報告事例があるが、国内ではおそらく初めてだと言われている。

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