歴史

防災歳時記6月10日南海トラフのその先も危険地帯

 今から75年前、1938年(昭和13年)の今日6月10日。宮古島北西沖でM7.2の地震が発生し、1.5メートルの津波が宮古島を襲い、桟橋などが流出する被害が発生した。

 

 最近はとみに「南海トラフ」が巨大地震の危険地帯として注目されているが、日本列島は南北をどこまで行っても海洋プレートが大陸プレートに衝突し潜り込むその端に沿って形成されている。

 

 だから南海トラフの南端も、その先は南西諸島、そして遥か台湾へと続いている。

 

 なので九州南端から台湾近くまで伸びている南西諸島もまた地震の巣窟だ。2001年からの12年間だけでM7クラスの地震が4回、そして2日前も与那国島近海でM5.8の地震が発生している。

 

 地震の規模こそ南海トラフ巨大地震より小さいものの、この地域の場合、津波被害もあなどれない。

 

 1771年(明和8年)に起きたM7.4の地震では、高さ約30メートルの津波が宮古島や石垣島などを襲い、1万2000人が溺れ死んだという。

 

 政府の地震調査研究推進本部は与那国島周辺でM7.8の地震が30年以内に起きる確率は約30%としている。

 

 先日も防災歳時記で、北方領土 色丹島の住民もまた「地震と島の呪いの伝説」に怯えて暮らしていると書いた。

 

 南北3000キロに及ぶ日本列島、経済格差から領有権まで問題はいろいろあれど、北は北方領土から南は与那国島まで、少なくとも太平洋に面した地域での地震(とそれに伴う津波)リスクだけは平等のようだ。

 

 「天災は忘れた頃にやってくる」

 

 運命の神は時としてひねくれ者で、「南海トラフが危険だ」と皆が思っていると、他の場所に思わぬ災厄をもたらしたりする。 用心に超した事はない。

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