歴史

防災歳時記6月13日余震と液状化 クライストチャーチ地震

 今から2年前、2011年の今日6月13日午後2時20分。ニュージーランドのクライストチャーチをM6.0の地震が襲った。

 

 クライストチャーチでは、その約4ヶ月前の2月22日にM6.1の地震が発生し、19世紀に建てられたクライストチャーチの顔とも言える「クライストチャーチ大聖堂」や地元テレビ局のビルが崩壊し、185人の犠牲者が出た。

 

 ニュージーランドは治安が良いなどの理由から日本人の留学先として人気だったこともあり、28人の日本人留学生も、この地震によって命を奪われた。

 

 6月13日の地震は、この「クライストチャーチ地震」の余震だったが、4ヶ月前の地震で痛んでいた建物が50以上も倒壊し、約5万4000世帯が停電、市内全域で断水などの被害が出た。

 

 「クライストチャーチ地震」は余震が続いていた。というよりクライストチャーチ地震の5ヶ月前の2010年9月に同地域ではM7.1の地震が発生しており、クライストチャーチ地震自体が、その地震の余震だったとの説もある。

 「余震」だと甘く見てはいけない。クライストチャーチ地震の場合、M7.1の本震よりM6.1の余震の方が被害が甚大だったのだ。

 

 震源地が市の中心部から極めて近く、かつ震源の深さが約5キロと非常に浅かったことも、地震の規模の割に被害を大きくした原因の一つだが、観測史上最大規模の「液状化現象」が発生したことも一因だったとされている。

 

 その後の調査で、この「液状化」が繰り返して発生していることも明らかになった。

 

 地盤は一度液状化すると、それ以降は液状化しにくくなると言われているが、クライストチャーチの場合は、最初のM7.1の地震、2月22日のクライストチャーチ地震、そして6月13日の余震も含め、合計5回も同一地点で液状化が起きたことが確認されている。

 

 市では繰り返す液状化のために住めなくなった住宅地などを公的資金で買い取るなどの施策も行なわれた。

 

 ここで思い出さなければいけないことは2つ。

 

 気象庁は沈静化に向かっているとはいえ、未だに東日本大震災の余震について注意を呼びかけているということと、首都直下地震の際には東京でも液状化現象による被害が想定されているということ。

 

 ちなみにクライストチャーチ周辺は最初の地震が起きるまで約100年間地震の空白域となっており、建築物の構造も含め、地震に対する備えが甘くなっていたことも被害を大きくした原因と指摘する声もある。

 

 日本から遠く離れたニュージーランドの悲劇を「他山の石」とすべし。

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