歴史

ゼウスに捧げた五輪 ギリシャで3000年前の人身御供を発見

 リオデジャネイロでは、日本人選手が連日大活躍だが、このオリンピック、そもそもは古代ギリシャの神ゼウスを讃えるためのお祭り。そのギリシャでこの夏、山の上に築かれた祭壇から、ゼウスに捧げられたとみられる3000年前の人身御供の骨が見つかった。

 

 ギリシャ文化省は10日、ペロポネソス半島のリュカイオン山で見つかった十代の男性とみられる人骨は、3000年前にゼウスに捧げられた人身御供の可能性が高いと発表した。

 

 ゼウスは、全知全能を司る万能の神で、オリンポスの神々の頂点に立ち、天空神として雲や雨、雪や雷などの気象を支配したと考えられている。

 

 標高1421メートルのリュカイオン山は、神話ではゼウスが生み落とされた神聖な場所とされ、ゼウスを祀る祭祀が開かれたと言われる。

 

 この山頂で2004年から始まったギリシャと米国の発掘チームは、その3年後、祭壇の遺跡を発見。酒器や花瓶、コインのほか、生贄として捧げられた羊や山羊の骨など大量の遺物が見つかった。

 

 ギリシャ文化省によると、これらの遺物は、紀元前16世紀まで遡る古いものだったが、今回、祭壇近くに彫られた墓から見つかった人骨は、約3000年前の紀元前11世紀のものだと推定されるという。

 

 人骨は身長が152センチで、保存状態は良かったが、頭蓋骨は下顎以外は発見されていない。発掘チームは「古代、神への生贄として人身御供が行われていたことを物語る発見だ」として、今後も2020年までを目標に発掘調査を続けるとしている。

 

 紀元前11世紀は、ペロポネソス半島を中心に栄えたミケーネ文明の青銅器時代が終わりを告げ、ドーリア人の侵攻によって鉄製の武器が主役に台頭する時代にあたる。

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