テクノロジー

酵素パワーの「トップ」未来技術遺産 PC98など新たに16件

 科学技術の歴史に名を刻み、国民生活や社会に大きな影響を与えたとして、合成洗剤の「酵素パワーの『トップ』」や「98(キューハチ)」の愛称で普及したパソコン「PC-9801」など16点が、次世代に伝えるべき「未来技術遺産」に登録された。

 

 「未来技術遺産」は、国立科学博物館が2008年に始めた文化財保護制度で、同博物館の産業技術史資料情報センターの調査研究のもとに、科学技術の発達の歴史に重要な成果を残したり、国民生活や社会、経済に影響を与えたものを、次世代に継承すべき遺産として登録するというもの。

 

 今年度、新たに登録されるのは、ライオンが1979年に製造を始めた酵素配合洗剤「トップ」や、1980年代後半から10年以上にわたって、国内パソコン市場を牽引したNECの「98シリーズ」の初代機「PC-9801」など16点。

 

 「酵素パワーの『トップ』」は、生活排水に夜環境への影響が問題視された時代に、同業他社が酵素系合成洗剤の販売を相次いで中止するなか、環境に影響を及ぼす原因のリン酸塩を減らす一方で、顆粒状にカプセル化した酵素を配合することで洗浄効果を高めることに成功した点が評価された。

 

 国立科学博物館は今月13日、登録証の授与式を行うとともに、来月16日まで科博の日本館で実物を含む資料の展示を行う予定。

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