地震

巨大地震の発生リスク 満潮時に高まる 過去20年間の大地震を分析 東大

 2011年の東日本大震災をはじめ、インドネシア・スマトラ島沖地震など、過去20年間に起きた巨大地震を調べた結果、潮の満ち引きが大きくなる大潮の前後に地震の発生リスクが高まることを東京大学の研究グループが発見した。

 

 英科学誌『ネイチャー・ジオサイエンス』に13日に掲載された論文によると、東大の井出哲教授らのグループは、過去20年間に起きたマグニチュード(M)5.5以上の巨大地震の2週間前の潮の満ち引きの大きさと、地震の振幅(中央値と最大値との差)を分析。

 

 その結果、小さな地震でははっきりした相関関係は見られなかったが、2004年12月にインドネシア・スマトラ島沖で起きたM9.1の地震は大潮の日に発生していたほか、2010年2月のチリ・マウレ地震(M8.8)や東日本大震災(M9.0)を含むいくつかの地震は、干潮時と満潮時の差が大きい時期に起きていたことを突き止めた。

 

 太陽や月の重力が、地球上の断層をすべりへと押しやる可能性は従来も指摘されていたが、潮の満ち引きが地震の引き金になることについては、確証が得られていなかった。

 

 井出教授らは、潮位の変化によって海底を押す圧力が大きく変わると、プレートの沈み込み地帯の断層の動きに影響を及ぼす可能性があると指摘している。

 

 巨大地震がどのように始まって、進化するかに関するメカニズムは、現時点では正確に解明されていないが、今回の研究は、地震が多発する地域で、潮の満ち引きを知ることは、地震が発生するリスクをあらかじめ知るうえで役立つものと期待されている。

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