津波

あすは津波の日 過去400年間に起きた津波 東北大が地図作成

 あす11月5日の「世界津波の日」に合わせて、東日本大震災やスマトラ島沖地震など、過去400年間に甚大な被害をもたらした津波について、東北大学の研究グループは波の高さや到達時間を表した地図を作った。ウェブ上で公開されており、誰でも無料で体験できるので、広く防災教育に役立つよう期待されている。

 

 昨年12月に開かれた国連総会では、日本が提案した「世界津波の日」を11月5日に制定することが全会一致で決まった。この日は1854(安政元)年に起きた安政南海地震で、和歌山県を大津波が襲った際、収穫したばかりの稲わらに火をつけて、暗闇で逃げ遅れた村人を救った「稲むらの火」の逸話にちなんで制定されたものだ。

 

 東北大・災害科学国際研究所の今村文彦教授らのグループは、1600年以降に発生した94件の津波災害の発生から到達までを解析し、波の高さやパワー、到達時間を算出。

 

 その結果、1970年以降の40年余りに発生した津波被害は、2011年の東日本大震災と、2004年のスマトラ沖地震によるインド洋津波の2例だが、過去400年まで遡ると、チリ沖(1960年)や北米西海岸でも1700年に起きたカスケード地震で、日本の沿岸部にも到達する巨大津波が発生したことがわかった。

 

 また、建造物を押し流す最大流体力をエリアごとに解析したところ、津波の高さの分布とは必ずしも一致せず、思わぬ場所で被害が生じる可能性があることも示された。

 

 研究グループは、「現代人にとっては津波の記憶がなくても、長いスパンで見れば危険性があることがわかった。従来の想定より広範囲で津波被害に備える必要性がある」として、今後の災害対策に生かしてほしいと話している。

 

 なお東北大のグループが作成したマップは、こちらで体験できる。

▶︎「津波の最大波高比較マップ」

▶︎「津波の到達時間比較マップ」

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