食中毒

本マグロの若魚の刺身から新種の寄生虫 新潟県で食中毒相次ぐ

 新潟県でこの夏、クロマグロの幼魚の刺身を食べた2つのグループが、新種の寄生虫クドアによる食中毒を相次いで発症していたと国立感染症研究所が明らかにした。

 

 クドア属は、主にヒラメなどの魚の筋肉に寄生する粘液胞子虫で、5枚の花びらのような形の「セプテンプンクタータ」という種類が一般的。

 

 新潟県保健環境科学研究所によると、今年6月下旬から7月上旬にかけて、寿司店でクロマグロの若魚(メジマグロ)の刺身や寿司を食べた別のグループ計11人が、食後8〜11時間後に下痢や嘔吐などの症状を訴えて医療機関を受診した。

 

 患者が食べたメジマグロは残っていなかったため、保健所が患者の便を採取して解析した結果、7人からクドアの寄生虫「ヘキサプンクタータ」の陽性反応が確認された。

 

 同研究グループによると、2つのグループは冷凍されていないメジマグロを刺身や寿司で食べたという。また残ったメジマグロをまかないで食べた寿司店の調理スタッフ2人の便からも寄生虫の陽性反応が確認されたが、食中毒症状はなかったという。

 

 国立感染症研究所によると、「クドア・ヘキサプンクタータ」は、東京大学大学院の横山博助教らが2012年に発表した、クロマグロに寄生する新種で、まだ食中毒の原因物質に指定されていないことから報告されたケースも数少ない。

 

 また、同じクドア属でも、「セプテンプンクタータ」のヒラメへの寄生率が0.06%と低い一方、「ヘキサパンクタータ」のマグロへの寄生率は6割を超えているが、どれだけの量を食べたら食中毒を発症するのかなど、不明な点も多い。

 

 横山助教によると、クドア属の寄生虫は全部で100種類近くおり、そのうち日本では20種類が確認されている。淡水ではイトミミズ類、海水ではゴカイ類を宿主として、エサとして食べた魚の筋肉に寄生するといわれている。

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