歴史
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色素が残った羽毛のある鳥の化石 中国で発見 1億3000万年前の地層から

 中国東北部の白亜紀初期の地層から、羽毛が残った鳥類の化石が発掘された。羽毛からは色素細胞や角質層などのたんぱく質も発見されたという。

 

 生前の羽毛の色まで想像できるようなこの化石は、北朝鮮と国境を接した遼寧省に位置する1億3000万年前の地層から発掘された。義県累層と九仏堂層と呼ばれる地層は、これまでにも保存状態が極めて良い恐竜や哺乳類などの化石が複数見つかっている。

 

 これらの動物が火砕流に飲み込まれて埋没した状態で見つかっていることから、研究者の間では、イタリア・ポンペイの火山噴火の犠牲者になぞらえて、「中国のポンペイ」と呼び、古代中国の生態系を解明する拠点としている。

 

 中国科学院と米ノースカロライナ州立大学の合同チームが発掘した鳥類の化石は、白亜紀初期に生息していた孔子鳥の系統だと考えられている。孔子鳥はドイツで発見された始祖鳥と比べると、上下のあごの歯が無くなってクチバシになるなど、現代の鳥により近い特徴を持っている。

  

 今回発掘された化石を電子顕微鏡で解析した結果、メラニン色素を作るメラノソーム細胞と、髪や爪を構成するタンパク質のケラチン(角質層)が見つかったという。

 

 シュバイツァー教授らが発掘した化石から、古代生物の体の構造物を発見したのは今回が初めてではない。これまでにも、8000万年前の草食恐竜ハドロサウルスの化石から血管を、ティラノサウルスの化石からはコラーゲンを発見している。

 

「いつか、恐竜のクローンを作りたいんです。今回の発見で得た知見は、そのための布石なのです」…シュバイツァー博士の挑戦はこれからも続く。

 

 この研究成果は米国科学アカデミー紀要(PNAS)電子版に掲載された。

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