健康問題
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嵐が呼ぶ喘息発作…1800人が救急搬送される 豪メルボルン

 今月21日、オーストラリア南東部メルボルンにある救急医療センターは、一晩中救急搬送を要請する電話が鳴り止まなかった。その数は、ふだんの6倍の1800件以上。半分近くが喘息発作と呼吸困難で苦しむ患者からのSOSで、うち3人が深刻な喘息症状が原因で亡くなった。

 

 メルボルンがあるビクトリア州の救急搬送センターによると、大量の喘息発作を引き起こしたのは、雷雨や嵐の時期に発生する「雷雨喘息」が原因。

 

 オーストラリア臨床免疫学会によると、ライグラスというイネ科の植物の花粉が飛散する季節に嵐が発生すると、空気中の花粉が水分を含んで破裂して細かくなり、通常ならば鼻毛に引っかかるはずが、肺の奥まで到達し、喘息の発作を引き起こすという。

 

 花粉が触れると、気管支の粘膜が刺激されて腫れ上がり、呼吸困難が起きるメカニズムで、過去には、米国やカナダ、イタリアなどでも同じ現象が報告されている。英国ロンドンでは1994年、激しい嵐の後に喘息や呼吸困難でふだんの10倍以上の640人が緊急治療室に搬送された。患者の4割は以前に喘息発作を起こしたことがなく、初めてだったという。

 

 雷雨喘息はイネ科の植物だけでなく、樹木の花粉やキノコの胞子でも発症する可能性が高く、花粉症の人は特にリスクが高いというから、注意が必要だ。

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