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米国版浦島太郎はテキサスにいた!大寒波で凍死のカメ1100匹

 米テキサス州のゴルフ場の淡水池で、海でしか生きられない瀕死のウミガメが見つかった。1年近くの治療を経て海へ帰されるまで元気になったカメを救ったのは、米国版の浦島太郎たちだ。

 

 ティモシーと名付けられたウミガメを救ったのは、リンジー・ハウエルさん。ハウエルさんは、地元の自然保護団体などと協力して、釣り針が刺さったり、海に捨てられたゴミやビニール袋を飲み込んだり、巻き込まれたカメを救助する保護活動を行うチームの中心人物だ。

 

「私たちは24時間週7日、休めるときはありません」とリンジーさん。彼女の元に寄せられるSOSは、釣り針を飲み込んだり、靴ひもやビニール袋が巻き付いてもがき苦しむカメのケースがほとんど。「たとえ夜中の2時のコールでも、150キロ離れた海辺にも急行するわ。海岸沿いにすべて道路が開通している訳ではないので、長時間かかっても決して見捨てたくないの」

 

 救助チームが最近救ったカメの中でも、ティモシーは特殊なケースだ。ゴルフ場の池で見つかったウミガメは、塩分濃度が少ない淡水では生きられず、塩分を調整する目の中の分泌腺が病気になり、治療とリハビリのために、1年近く入院した。

 

 海辺で捕まえたカメを、人間が池に捨てた可能性が高いが、リンジーさんが出動するのは人為的なケースばかりではない。テキサス州では、2014年、猛烈な寒波に見舞われて、1100匹のカメが凍死したり、餓死しているのが見つかった。また2016年初冬にも、寒さで数十匹のカメが凍死したと言う。

 

 「私たちのレスキューチームはたった6人ですが、こう言った大災害のときには、動物園の獣医師にも応援を要請します。施設には常に400匹近いカメを保護してますが、彼らが元気に海に戻ってくれるのが、何よりの恩返しです」とリンジーさんは言う。

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