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「エサはあそこにあるよ」馬もヒトにシグナル送る 神戸大が実験

 チンパンジーをはじめ、人間と暮らすペットには、我々のジェスチャーや表情を読み取ったり、要求したりするが、神戸大学の研究チームは、8頭のウマを使って、馬も困ったときにあの手この手で人間に助けを求める能力があることを証明した。

 

 神戸大の山本真也准教授らのチームは、大学の馬術部が飼育している8頭を対象に、馬の届かない場所にニンジンを置いた場合、どのような行動を起こすか実験を行った。

 

 その結果、飼育を担当する学生がエサのバケツの場所を知らない場合、馬は飼育担当者を「じっと見つめ」たり、鼻先で「そっと押し」たりして、ニンジンの存在に気づいてもらうようシグナルを送ることがわかった。

 

 馬の行動は、飼育員がバケツの場所を知っているときより、知らないときの方が、要求がはっきりしていたという。

 

 実験結果を受けて研究チームは、「飼育担当者の知識のレベルに応じて、馬も要求の度合いを柔軟に変えている」として、約6000年前に家畜化された馬にも、高い社会的認知能力を持つ可能性があると結論付けた。

 

 なおこの研究成果は、国際学術誌「Animal Cognition」に掲載された。

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