宇宙

世界最小! 3キロの超小型衛星 運ぶロケットも軽量級 今月宇宙へ…

 近年、低コストで開発できる超小型衛星の利用が増えるなか、東京大学が開発した重さ3キロという世界最小クラスの衛星が今月11日、鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所からロケットで打ち上げられる。

 

 「TriCom(トリコム)−1」と名付けられたこの衛星は、縦横11.6センチ、長さ34.6センチ、重さ3キロの超小型サイズ。地球の上空180キロから、最も遠くて1500キロの楕円軌道を周回して、2つのカメラで地球を撮影する。カメラは、宇宙用ではなく民生品として開発されたコンパクトデジカメとスマートフォンの技術を応用したもの。

 

 さらに、周回しながら地上から送られるデータを収集・蓄積(Store)し、管制局上空を通過する際にデータを転送(Forward)するストア&フォワードという技術を実証する。この技術によって、携帯電話が圏外になる場所でも利用しやすくなると期待されている。

 

 この小型衛星を打ち上げるのは、SS-520ロケット4号機。直径50センチ、全長9.5メートルの固体燃料で飛ぶ3段式ロケットだ。先月20日に打ち上げられたイプシロンロケットが直径2.6メートル、全長26メートルだから、ずいぶん小型だと言えよう。

 

 イプシロンは、地球を取り巻く放射線帯や宇宙嵐の発生の謎を解明するための探査衛星「あらせ」(350キロ)を搭載するため、衛星のサイズに見合ったサイズだった。

 

 しかし2000年以降、世界の衛星開発市場は「CubeSat(キューブサット)」と呼ばれる10センチ立方の低コストで作れる超小型衛星がしのぎをけずっており、それに伴って打ち上げ費用を低く抑えるべく、超小型衛星用ロケットの開発競争が激化している。

 

 ロケットも衛星も小さけれど、たくさんの人の大きな夢と期待を背負って宇宙へ飛び立つのだ。

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