地震

「未知の断層」15キロが動いたか?茨城県北部のM6.3地震 27センチの地殻変動

 

 茨城県北部で28日夜に発生したマグニチュード(M)6.3の地震について、政府の地震調査委員会は地球観測衛星による地殻変動などの観測から、この地震は、長さ15キロに伸びる未知の断層がずれ動いたことで引き起こされた可能性があると発表した。

 

 国土地理院によると、震源に近い茨城県常陸太田市で内陸方向に、北茨城市で太平洋側に共に約2センチの地殻変動を観測したほか、最大27センチの沈み込みとみられる変動が観測されている。

 

 この地震は、断層の上側の岩盤がずり下がり、東北東−西南西方向に引っ張り合う「正断層型」で、震源はごく浅い11キロ。

 

 28日午後9時38分に発生したM6.3以来、翌29日午後3時までに発生した震度1以上の揺れは計31回。調査委はこれらの震源域から、地震は北北西から南南東に伸びる長さ15キロの断層がずれ動いて起きた可能性が高いと推定している。

 

 警察庁によると、北茨城市で40代の女性が自宅階段から転倒して左半身を打撲する軽傷を負ったほか、高萩市の60代の男性が棚から落ちてきたもので左腕に軽いけがをした。また、高萩市では住宅5棟が一部破損、那珂市の工場で火災が1件報告されている。

 

 調査委の委員長で東京大学地震研究所の平田直教授は、「今回の地震は2011年の東日本大震災の余震域で発生している」と述べたうえで、「余震活動は減少傾向にあるものの、311発生前と比べると2倍近く多く、沿岸部を中心に依然として活発な状況だ」として、今後1週間程度は最大震度6弱程度の地震に注意するよう呼びかけている。

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