歴史

標高4000m超のチベット高原で見つかった足跡「7400年前の古代人だった!」

 標高4000メートル以上に位置する「チベット高原」で20年近く前に発見された人の足跡を、最新技術で年代測定した結果、7400年以上前の古代人のものであることが最近の研究で明らかになった。

 

 米科学振興協会が発行する科学誌『サイエンス』に6日掲載された研究論文によると、米カリフォルニア大学マーセド校の考古学者マーク・アルデンダーファー教授は、チベット高原中央部に位置するチュサンの岩場で、1998年に発見された6人の人間の足跡の年代測定を行った。

 

 チベット高原は標高4270メートルに位置するため、大気中の酸素濃度が薄く、人類が生活を始められるようになったのは、約3600年前の農業が確立した時代だと従来は考えられてきた。

 

 そこで、自然環境や動植物の化石に存在する炭素の比率を解析して、年代を推定する最新の放射性炭素年代測定技術で調べた結果、足跡は少なくとも7400〜1億2670年前につけられた可能性があると判明した。

 

 6人のうち、2人は子供の足跡であることから、アルデンダーファー教授は「低酸素環境に耐えうる生理的進化を遂げた古代の人類が生活を営んでいた証拠だ」と指摘している。さらに、足型が見つかった付近の岩石を分析した結果、ここはかつて温泉が湧いていた場所で、数千〜数万年の間に地下水が枯渇したために、温泉の底の岩盤がむき出しになったことがわかった。

 

 これまで考えられていたよりも、数千年以上時を遡って、人の営みの痕跡が示されたのは素晴らしい発見に違いないが、富士山をはるかに超える標高地点で、のんびりお湯に浸かっていた古代人の姿を想像するのも面白い。

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