火山

海底火山の噴火 ひまわり8号はとらえていた!海岸線に変化が?

 2013年の突然の噴火で、大きく変貌を遂げた小笠原諸島の西之島は記憶に新しいが、同じ環太平洋火山帯に属する海底火山が昨年末から活発な活動を始めたとして、北米の火山学者が注目している。

 

 アラスカ火山天文台(AVO)によると、北米アラスカ州に連なるアリューシャン列島東部のボゴスロフ火山では、今月3日午後9時すぎに、爆発的な噴火が発生。

 

 ボゴスロフ火山は、水深約1600メートルの海底からそびえる無人の活火山島で、ロシアの領土だった18世紀に小島の存在が発見されたものの、20世紀中頃までの度重なる噴火や波の浸食で破壊され、現存するのは、標高100メートル余りの小さな島のみ。

 

 地震波形の解析から噴火を検知したアラスカ火山天文台によると、火口から立ち上る噴煙の高さは海抜1万メートルを超え、そのようすは、日本のひまわり8号や、米航空宇宙局(NASA)の地球観測衛星など複数の衛星によってとらえられた。火山灰が飛行機に影響を及ぼすおそれがあるとして、警戒レベルは最高水準に引き上げられたが、これまでに大きな被害は報告されていない。

 

 アラスカ火山天文台によると、ボゴスロフ火山では昨年12月16日以降、活発な噴火活動を繰り返しており、噴火回数は今月4日までに9回発生している。なかでも最大規模は12月21日と26日、1月3日の3回で、火山灰を含む噴煙が海面上から立ち上る様子を複数の旅客機や巡視艇が目撃した。

 

 衛星画像の解析から、爆発的噴火を繰り返したことで、海岸線が劇的に変化した可能性が指摘されている。これまでの海岸線の一部は破壊され、火口周辺に溶岩と火山灰が堆積した円すい形の地形が形成されたのが確認できるという。

 

 アラスカ火山天文台は「噴火がこのまま続くと、火口が隆起して海面上に現れる可能性もあり、周辺地域に火山灰が降るおそれもあることから、引き続き監視が必要だ」と話している。

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