宇宙

世界最小クラスのロケット 打ち上げを直前に取りやめ

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、今朝予定していた世界最小クラスのロケットの打ち上げを直前になって中止した。

 

 このロケットは、東京大学が開発した重さ3キロ程度の超小型衛星を搭載したSS-520ロケット4号機で、当初はきょう(11日)午前8時48分、鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から、打ち上げられる予定だったが、直前になって中止された。JAXAによると、現場上空の風が強まるおそれがあり、気象条件が整うのを待つ必要があるという。

 

 SS-520ロケット4号機は、直径52センチ、全長9.5メートルの固体燃料で飛ぶ3段式ロケット。現在、日本の主要ロケットであるH-IIAロケットが全長53メートル、先月、探査衛星「あらせ」を搭載して打ち上げられたイプシロンロケット2号機でも、直径2.6メートル、全長26メートルだから、SS-520ロケットのサイズがいかにミニサイズか理解できよう。

 

 このロケットが搭載する衛星「TRICOM(トリコム)-1」も、低コストで開発された10センチ立方の超小型サイズ。地球の上空の楕円軌道を周回して、2つの観測カメラで地球を撮影。同時に地上から送られてくるデータを収集・蓄積しながら、管制局上空を通過する際に、そのデータを転送するという技術の実証を行うのが目的だ。

 

 JAXAはSS-520ロケットの打ち上げ実施日を今月末まで予定しており、条件が整い次第、次の打ち上げ予定日を発表する。

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