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マダニ感染症で86歳死亡 国内12例目 熊本県

 熊本県は1日、同県天草市の86歳の女性が、マダニを介して感染する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」で先月4日に死亡したと発表した。SFTSでの国内の死亡例は12例目。

 

 県健康危機管理課によると、女性は体調不良や食欲不振などの自覚症状で、5月26日に天草市内の病院で受診したが、症状が改善しないため市内の別の病院に入院。さらに6月2日には熊本市内の病院に転院したが、6月4日に死亡した。

 

 今回のケースは、患者死亡後の6月20日になって医療機関からSFTSが疑われるということで県に対し情報提供と検査依頼があり、最終的な検査の結果、SFTS感染症であることが判明したもの。

 

 女性は、マダニに咬まれた認識はなく、体に明らかな咬まれた痕跡も発見されなかった。

 

 マダニは、これから秋にかけてが最も発生するシーズンであることから、県では、森林や草地などマダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴などを着用し、肌の露出をなるべく少なくすることなどの注意を呼びかけている。

 

 SFTSウイルスは、主にマダニに咬まれることで感染・発症する。潜伏期間は6日から2週間。

 

 発熱、倦怠感、食欲低下などの症状ととも、に血小板や白血球の減少が起きるが、対症療法以外に治療法はなく、致死率は約10〜30%。有効な抗ウイルス薬もない。

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