宇宙

火星の北極でうずまく不思議な氷「バラのチョコか?」欧州宇宙機関

 赤褐色のうずまきが作り出す不思議な地形は、欧州宇宙機関(ESA)の火星探査機がとらえた、火星の北極写真だ。

 

 地球と同様、火星の北極と南極も巨大な氷の塊が存在していて、英語で「ice cap(氷の帽子)」、日本語では「極冠(きょくかん)」と呼ばれている。地球の極冠が主に水の凍った氷である一方で、火星の氷の本体はドライアイス、つまり二酸化炭素だと考えられている。

 

 この写真は、ESAが2003年に打ち上げた火星探査機「マーズ・エクスプレス」が、2004年から2010年まで7年かけて極冠上空の32カ所から撮影した画像を合成したもので、約100万平方キロメートルのエリアをとらえている。

 

 この不思議な模様が見つかったのは1972年。以来、地形ができたプロセスについて、さまざまな学説がたてられてきたが、最近の観測の結果、地球のハリケーンと同じように強い力でうずまく風が数百万年かけて作り出した可能性が高いと指摘されている。

 

 ESAと米航空宇宙局(NASA)の火星探査機の観測で、氷の厚さは2キロ近くに達していることがわかった。

 

 赤い惑星の氷だけに、白い氷は、ココアパウダーをかけたように酸化鉄の成分に覆われているが、こうしてみると、チョコレートで作ったバラの花のようだ。

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