医療技術

がん生存率「10年で58.5%」4万5000人を追跡調査 国立がん研

 国立がん研究センターの研究班は16日、2000年〜2003年に治療した約4万5000人の患者を対象に10年間にわたる追跡調査を行った結果、すべてのがんの10年後の生存率は58.5%となり、5年生存率より、11ポイント近く低かったと公表した。研究チームは「治療方法を選ぶ際の参考にしてもらい、再発への注意が引き続き必要か、再発のリスクを超えたのか見通しをつけるために役立ててほしい」と話している。

 

 研究班は、1997年以降に治療した約45万3000人の患者の症例をもとに、5年生存率を公開してきたが、昨年初めて、10年生存率を算出。

 

 今年は、2000年〜2003年にかけて国内の20医療機関で診断治療を受けた4万5359人を対象に、18種類のがんの生存率を部位別に割り出した結果、前立腺がん、乳がん、甲状腺がん、子宮体がんは、5年、10年のいずれでも80%と高い生存率だったが、膵がんは10%を下回る低い生存率だった。

 

 日本人の死亡者が特に多い主要五大がんのうち、胃と大腸は5年生存率と比べて大差がなかったが、肝臓では20ポイント、肺がんでは12ポイント下がり、5年目以降、生存率が低下する傾向が浮き彫りにされた。

 

 また昨年の公表結果と比べると、10年生存率はほぼ変わらなかったが、5年生存率は63.8%から69.4%へと5.6ポイント改善した。

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