環境

南極西部のパイン・アイランド氷河にも崩壊の危機 NASA

 地球温暖化の影響で、南極では数千年以上前から存在していた氷の塊が次々に消滅の危機にさらされていることは、当ハザードラボでも過去に何度かお伝えしたが、米航空宇宙局(NASA)は最近、人工衛星がとらえた画像の分析から、南極で最も海面水温が低い西部でも巨大な氷河が失われるおそれがあることを明らかにした。

 

 NASAの地球観測衛星ランドサットは先月26日、南極西部のパイン・アイランド氷河に数キロにわたる亀裂が入っているようすをとらえた。

 

 パイン・アイランド氷河は、約2000メートル地下で海面に接していると考えられており、過去20年の間に、ものすごい速度で氷の融解が進んでいる。これまでの研究で、同氷河では1992年から2011年の間に、年間平均200億トンの氷が失われたと見られており、その後も2014〜2015年にかけて多くの氷山が消失。

 

 今年1月の観測画像で確認されたひび割れの長さは、2015年7月に起こった大崩壊に比べれば10分の1ほどの2キロほどの距離だというが、氷河学者によると「以前の崩壊の時の衝撃が、余震のように現在も影響しているのだろう」と懸念している。

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