宇宙

宇宙で作ったアート第1号 3Dプリンターを駆使 ISS

 地上400キロを周回する国際宇宙ステーション(ISS)では、宇宙飛行士たちが、自分たちの肉体や地球から運んだ植物や生物を使って科学実験を行ったり、施設のメンテナンスなどをして、日夜忙しく過ごしていると思われているが、その任務のひとつに「アート作品作り」も加わりそうだ。

 

 アートと言っても、絵の具まみれになって絵筆を握ったり(宇宙で体を洗うのは大変!)、粘土をこねたりするのではなく、使うのは3Dプリンターだ。

 

 このプリンター、最初に導入されたのは2014年9月。地球からISSへ物資を輸送するためには、補給機を使って数カ月以上かかるが、宇宙でモノが作れれば、地球から設計データを送ってその場で調達することができるとして、米ベンチャーのMADE IN SPACE社が無重力空間での使用に耐えるプリンターを開発。これまでにも工具や部品の試作を続けてきた。

 

 プリンターを使って今月10日に初めて作られたアート作品は、イスラエル人現代アーティストのイヤール・ゲーヴァーさんのアイディアを具現化したもの。人間の笑い声の音波を数値化し、デジタルで表現するというのがコンセプトで、できあがったものは、ドーナツの輪を残して周辺部分だけ食べてしまったような不思議な形をしている。

 

「笑う星(Laugh Star)」と名付けられたこの作品を作るために、なんと、米航空宇宙局(NASA)は10万人以上から声を募集し、最も優れた笑い声の持ち主を選んだというから、宇宙級のアートだ。

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