宇宙

金星探査機「あかつき」カメラ2台「電源入らず」観測休止 機械の劣化か?

 金星探査機「あかつき」について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2台の大気観測用カメラに電源が入らなくなったとして、科学観測を休止すると発表した。

 

 2010年5月に打ち上げられた「あかつき」は、同年の軌道投入失敗を克服して、2015年12月に金星に到着。以来、赤外線、可視光戦、紫外線観測カメラなど5台の観測機器を駆使して、金星の気象状況や大気の流れ、温度などについて調査を進めている。

 

 JAXAによると昨年12月9日、雲や水蒸気などを観測する2台のカメラを制御する機器の電流が不安定になり、翌日スイッチを入れられなくなった。以来、復旧作業を続けてきたが、打ち上げから7年近く経過したことで、カメラの劣化が進んだ可能性が高まったことから、観測を中止することを決めた。

 

 他の赤外線カメラや紫外線観測機器、雷・大気光カメラは正常に稼動していることから、JAXAは2台のカメラについても復旧を目指して検討を続け、定期的にスイッチを入れる指令を送る予定。

 

 研究グループは「2010年の軌道投入失敗から2015年の金星到着まで、想定していた以上の高い放射線を浴びていることから、劣化が進んだ可能性が高い」と述べている。

 

 あかつきはこれまでの観測で、金星の大気の三次元的な動きをとらえ、大気の渦の観測に成功している。

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