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動物園のシロサイ ツノを目当てに殺される密漁事件 パリ

 今月6日朝、パリのトワリー動物園で飼育されていたオスのシロサイが、何者かに射殺され、ツノを奪われているのが見つかった。絶滅危惧種のシロサイのキバを狙った密漁事件だとして、動物園や野生動物保護組織が犯人への抗議の声を上げている。

 

 トワリー動物園によると、殺されているのが見つかったのは4歳のシロサイ「ヴィンス」。鼻先にある大小2本のツノのうち、大きな方は根元からチェーンソーで切られて持ち去られており、小さなツノの表面にも切断を試みた痕跡があった。

 

 飼育スペースの金属ドアは破壊されてこじ開けられており、動物園はサイのツノを狙った密漁者の仕業だと断定、警察に通報した。ヴィンスのほかにも、37歳のグレイシーや5歳のブルーノなど複数のシロサイが飼育されているが、被害はヴィンス1頭だけだったという。

 

 国際的なサイの保護財団「インターナショナル・ライノ・ファウンデーション」のスージー・エリス博士は、「これは動物園で最初に起こった密漁事件だ」と声明を発表し、国際的に暗躍する密漁集団に対して警戒を呼びかけた。

 

 同財団によると、近年、アフリカ南部ではシロサイの密漁が急増していて、1年間で約1000頭、毎日3頭以上のサイがツノ目当てで残虐に殺されているという。サイのツノはベトナムや中国では富の象徴や漢方薬の原料だと珍重されており、昨年の密輸量は過去最高を記録している。

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