食中毒

子供に人気の大豆製バタークリームでO-157 16人が相次いで感染 米国

 全米各地では先月下旬以降、腸管出血性大腸菌O-157による食中毒に感染する患者が急増していて、そのうち5人が急性腎不全を発症し、生命が危ぶまれている状況にある。米食品医薬品局(FDA)は7日、大豆バタークリームが原因の可能性が高いとして、製造元の「ソイ・ナッツ・カンパニー」に商品の自主回収を命じた。

 

 米疾病予防管理センター(CDC)によると、先月21日以来、アリゾナ州やカリフォルニア州、オレゴン州など9つの州で、O-157に感染した患者が16人報告された。このうち8人が入院し、5人が血便を伴う溶血性尿毒症状症候群(HUS)を発症している。患者は18歳以下の子供が多く、なかには保育所に通う2歳の幼児もいるという。

 

 聞き取り調査の結果、いずれの患者も発症前の1週間以内に、「I.M.ヘルシー」ブランドの大豆バタークリームを食べたと答えており、ソイ・ナッツ・カンパニー社製の大豆バタークリームが原因である可能性が高いという。

 

 FDAは同社に対し、2018年7月5日〜同年11月16日が賞味期限の大豆バタークリーム製品を回収するよう命じた。これまでのところ、感染者の死亡は報告されていないが、抵抗力の弱い子供の患者が多いことから、重症化や感染の拡大が懸念されている。

 

 O-157は、生肉や生レバー、加熱不足の食肉が原因になることが多く、給食や飲料水で集団感染に至るケースも珍しくない。重症化すると、激しい腹痛から下痢、下血する場合もあるほか、HUSを発症し、腎機能や神経に障害などの後遺症が残るケースもあるという。 

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