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人類滅亡後も生き残るゴキブリの謎「メスだけでも繁殖する」北大が実証

 人類が滅亡した後でも地球に残る存在だと言われる憎き存在、ゴキブリ。北海道大学の研究チームは、ゴキブリはオスと交尾しなくても、メスが3匹いれば、子孫を残す「単為生殖」が促進されるとする実験結果を発表した。メスのフェロモンの匂いでオスを誘い込むトラップ(罠)を使った方法では、有効な駆除だとは言えないという。

 

 北大電子科学研究所の西野浩史助教らのチームは、漫画テラフォーマーズでもおなじみのワモンゴキブリのメスの成虫を、プラスチックの容器に1匹〜複数匹入れて、餌や水を十分に与えて2カ月以上にわたって観察。複数の卵が入った「卵鞘(らんしょう)」がどのタイミングで形成されるかを比較した。

 

 その結果、1匹で飼育したケースでは、最初の卵を形成するまで平均13日ほどかかったが、3匹の飼育では10日。二回目はさらにその差が開いた。

 

 一方で、交尾できないオスを一緒にした場合は、メス同士の場合よりも卵の形成が遅くなった。さらに、触覚を切断したメスを複数で飼育したり、メスの性フェロモンを容器に入れて試してみたが、卵鞘の形成促進効果は見られなかったという。

 

 研究チームは、ゴキブリがメスだけで卵を形成するには、他のメスの存在や匂いを触覚で確認することで、安定的にコロニーを維持できるものと考え、「繁殖のメカニズムを生理学的なアプローチで見直すことで、有効な駆除につながる」と話している。

 

 なおこの研究成果は、英国の動物学専門誌『ズーロジカル・レターズ』電子版に13日付で掲載された。

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